認知症対策は地域内の連携も重要

行政書士藤井吉彦
 

広島県福山市で相続・後見業務を中心に行っております行政書士藤井吉彦です。

 

 

 

今日のニュースの中に東北道でのスピン事故の話がありました。

 

 

この事故は、夕方、もう辺りが暗くなった18時過ぎに高速道路の追い越し車線(中央分離帯側)に
ハザードも出さず停車していた軽トラックを避けようとした車がスピンして単独事故を起こしたというものでした。

 

 

これだけ聞いたときは、単なる交通事故だと思っていましたが…
話をよく聞いてみると…
高速道路の追い越し車線に車を放置していたのは、「認知症の高齢者」だったというのです。

 

 

どうして、高速道路に乗ってしまったのか?分からない…

走行中にガス欠で走行不能になってそのまま車を放置し助けを求めに行った…

 

そうです。

 

 

避けようとして単独事故を起こした方がインタビューに答え、
「認知症の人が車に乗れないようにしてほしい」と言われていましたが、まさにそのとおりだと思います。
では、みなさんはどうすれば良いと思いますか?

 

 

 

答えは、色々とあると思います。
免許を返納させる…
車を運転しないように本人を説得する…
などの対処法が考えられます。

 

 

 

しかし、これらは実際に認知症の方にとっては、意味をなさないこともあります。

実際に認知症になった方は、自分自身の行動を把握できない(自分が何やっているのかわかっていない)ため、車を取りあげてしまうような物理的に運転が不可能な状況を作ってしまうことまでも必要になるかもしれません。
(ただ、実際に車のカギを隠していても見つけ出して、車で出かけていたという話もよく聞きます。)

 

 

 

 

認知症になった方は自分が認知症だとは気付いていません。

 

 

 

 

私は、日々「認知症になる前の対策」の重要性をお話しております。
対策の中には、認知症になってしまった時どうするのか?という対応策をあらかじめ決めておくということが重要ではありますが…

 

 

 

まずは、地域のみんなで連携して高齢者(特に近くに身寄りが住んでいない方)を見守っていくことも重要だと考えています。

 


では、どうやって地域内で連携していくのか?
民生委員さんや
町内会での見守り活動、もっと小さな単位だと隣近所の間での声掛けなども考えられます。
今は、隣に誰が住んでいるのかも分からないというほど、地域内の連携の弱さが言われますが、今後、高齢化が加速していくに伴って、昔のような隣近所のお付き合いが重要になってくると思います。

 

 


そんな中、私自身(行政書士の枠にとらわれず)これから何ができるのか?何をしていくべきなのか?
日々、考えております。
が…正直、答えが見つかりません。

 

 

 

このブログを読んでくださった方の中で、ご意見やご提案があれば、ぜひお聞かせください‼

 

 

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