意思決定支援ってなに?

行政書士藤井吉彦事務所
 

広島県福山市で相続・後見業務を中心に行っております行政書士の藤井吉彦です。

 

 

 

さて、毎日のように行政書士会や所属する協議会(勉強会)から色々な研修の案内メールが届くのですが…
私は、少しでも実務に役立ちそうな研修は基本的にほとんど受講しています。

なので、基本的に毎週、何らかの研修が入っているような状況です。

 

 

 

本日は、「後見人等への意思決定支援研修」というものを受講しました。

 

 

 

そもそも「意思決定支援」ってなに?
という話ですが…

 

 

 

「意思決定支援」とは、被後見人等の意思をしっかり確認し、その意思を尊重しながら物事を進めていく(支援)ことをいいます。

 

 

 

たとえば、一人では生活できそうにない方について施設入所などが必要と考えられる場合にケアマネや支援員・後見人などお世話をする人達が、本人の意思を無視して、勝手に施設に入所させてしまうことがないよう、出来る限り、本人の意思をしっかり確認、尊重しながら施設入所にするか、デイサービスにするかなど慎重に進めていくということです。
お世話する側が良かれと思っても、それが本人の意に反するということは当然に考えられます。

 

 

ケアマネ・支援員・後見人などがグループを作って、本人の気持ちをしっかりと受け止める必要があるという勉強会でした。

意思決定支援

 

この意思決定支援って、施設入所などに限らず、日常生活のあらゆる場面でも必要になってきます。

 

 

 

たとえば、被後見人の方がお元気だったころから趣味で定期的にブランドバックを買っていた…とか、お孫さんが会いに来られるたびにおこづかいをあげていた…などといった場合

 

後見人として今までどおりさせてあげるか?という問題になってきます。

 

実際、実務上では

 

ご本人のお金でご本人が喜ばれてそれで心の平穏が保たてるならある程度は認めてあげてもいいのでは?という意見

 

後見人は本人の財産を守ることが仕事なので、そこまでしなくてもいい
という意見もあります。

 

 

 

 

意思能力は極めて低い被後見人であっても、その人自身の思いやこだわりを持っているはずです。
その方が出来るだけ満足できる快適なサービスを提供してあげることが、重要だと私は感じました。

 

 

が…
いざ、その場面になって私はどの道を選択するのか? ケースバイケースだとは思いますが、悩ましいところです。
ただ、相手の立場に立ち、物事を進めていなかければいけないというスタンスだけは重要ですね。

 

 

当事務所では、後見に関するご無料談会も定期的に開催しております。

 

 

 

 

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